姿勢が良いストレートネック?
Author:Yoshifumi Mahara - 2014年4月7日
こんにちは。
先日の記事(ストレートネック)から続きます。
前回の記事では、姿勢の乱れからストレートネックになることを書きました。
今回は、前回とは違ったタイプのストレートネックについて書いていきます。
ストレートネックは、姿勢が悪い人だけがなるものではありません。
一般的に「とても姿勢が良い」と思われている人でも、ストレートネックの方は多いです。
例えば、バレエなどのダンスをされている方などです。
バレエダンサーの方々は、常に背骨を真っ直ぐにするように意識しています。
よく「頭のてっぺんを天井から引っ張られているようなイメージ」と言われるような意識ですね。
それ自体が悪いと言っているわけではありません。
むしろ普段の姿勢の悪い人は、そういう意識を持った方が良いくらいです。
しかし、バレエダンサーなどは、それを極端なところまで意識します。
そのような過度の姿勢矯正を行い続けることで、生理的弯曲と言われる背骨のS字のカーブが失われることもあるのです。
一般の方がバレエダンサーの方を見て、「とても姿勢が良くて、首が長い」と感じることがあると思います。
実はそれは、首や背中の部分の背骨の弯曲が、真っ直ぐになっている為であることも多いのです。
つまり、姿勢が良いように見えて、私どもの言う本来の「良い姿勢」ではないんですね。
ただ、誤解して欲しくないのですが、バレエは身体に悪いからするなと言っているわけではありません。
バレエなどのダンス自体は、素晴らしい「芸術」ですからね。
また同じストレートネックでも、姿勢が悪くストレートネックになってしまった方とバレエダンサーの方が、同じような症状に悩まされるかと言うと、必ずしもそうではありません。
確かに 背骨の弯曲がない状態は、非常に負担がかかりやすい状態であるのは事実です。
しかし、関節が滑らかに動き、しなやかでありながら体をしっかりと支えられる筋肉があれば、大きな問題は出づらいのも事実だからです。
そして当然ながら身体のケアに対する意識の高さも違いますよね。 <ここが重要
若くて故障の経験の少ない方だと、まれに意識の低いアスリートもおられますが…(笑)
そのため、現役のバレエダンサーに限って言えば、一般の方ほどストレートネックの症状に悩まされることは多くないでしょう。
これはバレエなどのダンスに限った話ではなく、他のスポーツにも言えることですが、ある特定の姿勢や動作などを追求していくと、身体もそれに対応した形に変化することがあります。
例えそれが日常生活を送る上では身体にとって負担の大きい形であっても、そのスポーツに最適化した形である場合があるのです。
このような場合に注意が必要なのは、身体の変化に筋力などが追いついていない場合と、そのスポーツを辞めた時です。
特に長期的かつハードにスポーツをされていた方が、急にピタッと辞めてしまった時は要注意。
身体は依然として負担の掛かりやすい形をしているのに、支える筋力や関節の柔軟性だけが失われていきます。
そういう場合は、特に身体へのケアをしっかりと行う必要があります。
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