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ヒールの歩き方

Author:Yoshifumi Mahara - 2013年11月23日

こんにちは。

最近は急に寒くなった上に空気が乾燥していて、風邪を引いている方が多いようです。

くれぐれも体調管理にはお気を付けください。

 

さて、今回はヒールの歩き方です。

寒い時期になると、ブーツが欠かせないという女性も多いのではないでしょうか?

ブーツのタイプにもよりますが、踵に高さがあるものも多いですよね。

 

そんな踵の高い靴の歩き方についてです。

もちろんブーツ以外の踵の高い靴でも、気を付ける点は同じです。

 

その前に、まずフラットな靴での歩き方について。

フラットな靴の場合、踵から着地して土踏まずの外側を通り、小指の付け根から親指側に抜けて、親指のあたりで地面を蹴るように足が転がるというのが理想的な動きです。

 

こんな文字だけ読んでも理解しづらいと思うので、何となくイメージだけしてもらえれば良いです。

 

このような歩き方ができず、ペタペタ歩くクセや足を引きずるクセのある人は、着地の際に足の裏を前方に見せるように、つま先を持ち上げると意識しやすいと思います。

 

しかし、ヒールの靴ではそうはいきません。

ハイヒールで踵から着地すると、不安定で歩けないですよね。

 

では、どうするか?

 

フラットな靴での歩き方のまま、最初の部分を省略します。

何のことだか意味がわからないと思うので、説明を加えていきます。

 

まず、足の裏の荷重がかかる部分を、前足部(つま先側)・中足部(真ん中、土踏まずの部分)・後足部(踵側)の三つに分けて考えます。

 

先ほどのフラットな靴の歩き方をこれに当てはめると、以下のようになります。

踵から着地: 後足部

土踏まずの外側を通る: 中足部

小指の付け根から親指側に抜けて、親指のあたりで地面を蹴る: 前足部

 

後足部 → 中足部 → 前足部 の順番ですね。

 

次に、それぞれの部分に荷重がかかる時に、足が体のどこにあるのかを考えるとこうなります。

後足部: 足の位置は、体の前方

中足部: 足の位置は、体の真下

前足部: 足の位置は、体の後方

 

ヒールの靴で歩く場合も、この足の位置と荷重のかかる部分の関係を変えないようにします。

※但し、ヒールの場合は足裏=靴底として考えます。

 

具体的にどうするかというと、ヒールの靴では踵から着いて中足部に向かって足が転がる動きができないので、その部分だけ省略します。

つまり、踵からではなく中足部から=靴底全体に荷重がかかる位置で着地するようにします。

 

フラットな靴で踵から着地して中足部まで足が転がる動きの部分を省略するので、省略した動きの間に体が移動する分だけ歩幅を小さくします。

体の前方への移動に合わせて、体の真下で靴底全体を地面にそっと置くように着地し、そこからはフラットな靴と同様に体重移動をしていきます。

 

よく見かけるヒール靴でのブサイクな歩き方(失礼)は、歩幅が大きく、常に膝を曲げたまま(あまり膝の角度を変えず)歩く歩き方です。

 

私は心の中で「アシモ(ホンダの人型ロボット)みたいな歩き方」と勝手に思っています。

 

そんな歩き方の人は見たことないと思う方は、外を歩いている人を観察してみてください。

どういう歩き方かすぐに理解できると思いますし、そのような歩き方の人が意外と多いことに驚くと思います。

 

その他には、歩幅は小さいけれど足裏全体で着地する過程まで省略してしまい、完全なつま先歩きになっている人もいます。

 

このような歩き方の人は、お尻が出て腰が反りすぎたような姿勢になっており、足音が大きくなりやすいです。

内股気味の人は、比較的こちらのタイプの方が多いですね。

 

これらの悪い歩き方では、足や膝・股関節・腰など、体の様々な部位に大きな負担をかけ、様々なトラブルの原因になります。

 

また、見た目が不格好なばかりでなく、筋肉の使い方も偏るため、脚が太くなるなどスタイルが乱れる原因にもなります。

 

ヒールで歩く場合でも、体に負担の少ない、美しい歩き方をマスターして欲しいと思います。

 

私の立場からすれば、なるべく踵の高くない靴を履いて欲しいな〜と思ったりもしますが(笑)

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