腰椎椎間板ヘルニアとは
Author:Yoshifumi Mahara - 2013年10月25日
こんにちは。
今回は腰椎椎間板ヘルニアの話です。
椎間板ヘルニアは腰痛で来院された方のお話を伺っている時によく登場する単語です。
「レントゲンでヘルニアの手前と言われた。」
「〇年前に病院でヘルニアと言われたことがある。」
「〇〇年前からのヘルニア持ちで・・・」 など。
お話を伺っていると、
椎間板ヘルニア=重大な病気で手術をしないと一生治らない。
と思っている方が非常に多いようです。
しかし、必ずしもそうではありません。
人の背骨(脊柱)は骨が積み重なって柱のような形になっています。
その積み重なった骨の間にあって、クッションのような弾力のある線維が椎間板です。
腰椎椎間板ヘルニアとはどういう状態かというと、その椎間板が不均等な圧力などの影響で押し出されるように移動した状態を言います。
椎間板ヘルニアという言葉自体は、あくまで状態を示した言葉であって、特定の症状を指しているわけではありません。
レントゲン検査のみでヘルニアの手前と言われたという場合、整形外科の先生は「腰椎の間のスペースが狭くなっている」という意味で言っているだけかもしれません。
レントゲンで写るのは腰椎(骨)の部分であって椎間板は写りませんので、それだけで椎間板ヘルニアがあるかどうかを判断するものではありません。
画像診断で椎間板の状態まで調べようと思ったら、MRIなどの検査が必要になります。
特にそういった検査を勧められないのであれば、その時点で腰痛の原因に椎間板ヘルニアの存在を疑っているわけではないことも多いです。
けれども言われた側としては、「自分はヘルニアになっちゃったんだ・・・」とショックを受ける方も多いです。
椎間板ヘルニアの手前がどういう状態を指しているのかなんてわからないですもんね。
また、MRIなどの検査で椎間板ヘルニアの存在が確認された場合でも、必ずしも痛みの原因=椎間板ヘルニアではない場合もありますし、椎間板ヘルニアがある=手術が必要というわけではありません。
なぜなら腰痛や神経症状がない人でもMRIなどの検査で椎間板ヘルニアの存在が確認されることがあり、椎間板ヘルニアがあるからといってそれが症状の原因とは限らないからです。
さらに最近では一度飛び出した椎間板も、手術をしない保存療法で自然吸収される場合が多いこともわかってきました。
以前は椎間板ヘルニア=手術が必要と言われることも多かったですが、現在では基本的には保存療法が選択されます。
但し、排尿・排便障害がある場合など、すぐに手術が必要になる場合もあります。
最初のあたりで書いたような、何年前にヘルニアと言われた・何十年前からのヘルニア持ちでという方は、椎間板ヘルニアは一生治らないという先入観からおっしゃっていることが多いです。
そういう方の場合、椎間板ヘルニアとは別のところに腰痛の原因があることが少なくありません。
椎間板ヘルニアの手前と言われたという方についても同様のことが言えます。
以前に椎間板ヘルニア、もしくはその手前と言われて「もう一生腰痛と付き合うしかない・治らない」と思っていた方は、是非一度ご相談いただければと思います。
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