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歩行に適した靴③

Author:Yoshifumi Mahara - 2013年1月28日

歩行に適した靴①歩行に適した靴②から続きます。

 

前回まで靴の各部でのポイントをあげましたが、今回は全体として見たときのポイントを挙げていきます。

まず、ここまで書いたこともサイズが合っている前提なのですが、必ず実際に履いてフィットすることを確認してください。

 

もし足のサイズがわからない場合は、まずは自分の足の実測値を知ることから始めてください。

また自分の足のサイズが分かっている場合でも、靴によって足型やフィット感は異なります。

必ず両足を靴に入れて、足に馴染むものを選んでください。

 

足型についてですが、靴によっては内側にカーブしているもの(カーブラスト)があります。

これは主にスポーツシューズなどで、母趾で地面を蹴る時に力が入りやすいようにするためです。

歩行に用いる靴に関しては、靴底側から見たときに、なるべく真っ直ぐな足型(ストレートラスト)を選ぶようにしてください。

 

最後にクッション性についてです。

 

ウォーキングシューズとして売られているものを見ると、高いクッション性をアピールしているものをよく見かけます。

しかし本来、 クッション性と安定性は相反するものです。

 

クッション性を重視して柔かすぎると不安定になり、足の本来の動きを妨げます。

クッション性の低い靴は、足の本来の機能を引き出すには良いのですが、足にかかる負担は大きくなります。

 

踵から着地して転がりながらスムーズに体重を移動させる動きだけを考えれば、クッション性が低く硬い靴の方が良いです。

だからと言って、普段あまり歩くことのない人がいきなりそのような靴を履いて歩いても、ケガのリスクが高くなってしまいます。

 

靴の機能に頼らなくても十分に荷重を支えながら歩ける方は、足の本来の機能を引き出す靴を選ぶべきです。

しかし、それだけの筋力がない方は、ケガの予防のためにもクッションなどのサポートは、ある程度ある方が良いでしょう。

 

結局は、その人の状態に合わせて選ぶということになりますね。

 

靴に関しては以上です。

 

日々の施術の中でも、正しく歩くことの大切さを感じています。

普段の生活に積極的に歩行を取り入れようと考えている方や、これからウォーキングを始める方にとって、靴選びは入口になると思います。

正しい歩き方について考え、意識しようと思う方に、少しでもお役に立ていただければ幸いです。

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