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リュックなら身体に負担がかからない?

Author:Yoshifumi Mahara - 2017年5月26日

こんにちは。

 

皆さんは普段荷物を持つときに、どのような鞄でどのような持ち方をしていますか?

 

毎日の通勤・通学や、移動の多い仕事などで、日常的に重い荷物を持つ機会の多い方もおられるでしょう。

 

そのような重い荷物を持つことで、特定の部位に負担をかけて痛みなどにつながったり、身体の歪みを引き起こす場合があります。

 

鞄を片側の肩にばかり掛ける、同じ側の手でばかり持つなどの場合、長年それを続けることで身体が傾いてしまうこともあります。

 

そういう意味で両肩にかけるリュックは、左右のバランスは崩れにくいですし、重みがかかる部分も分散されるので、重い荷物を持つのに適しているのは確かです。

 

どうしてもカジュアルな印象になってしまうので、服装によってはリュックを使うのは難しい場合も多いと思いますが、重いものを持つ場合に片側に掛けるよりはリュックの方が良いです。

 

施術をしていても「荷物が重い場合はリュックにした方が良いですか?」と質問を受けることも多いですし、実際に鞄をリュックに変えたという方もいらっしゃいます。

 

しかし、リュックにして両肩に掛ければ、それで全てが問題ないというわけではありません。

 

リュックにしても持ち方(背負い方)が悪ければ、片側の肩に掛けている方が良い場合もあります。

 

若い方に多いのですが、肩のストラップ(ベルト)を極端に長い状態で背負っている方がいらっしゃいます。

 

重い荷物をそういう状態で背負ってしまうと、荷物の重心が身体から遠く低い位置に下がってしまい、肩や首に大きな負担をかけることになりますし、姿勢としても猫背の状態になってしまいます。

 

なるべく荷物が体に密着していた方が、荷物の重心が身体に近くなり、体にかかる負担は少なくなります。

 

ショルダーストラップの長さは、長くなりすぎないように適切な長さに調節するようにしてください。

 

また、よりカジュアルな印象にはなってしまいますが、胸や腰の部分にもストラップが付いたリュックであれば、身体との密着度が上がり揺れも抑えられるので、より楽にもつことができます。

 

リュックのタイプによっては、元々チェストストラップやウエストストラップが付いていない物も多いですが、チェストストラップに関しては後付できる物も売っていますので、そういったものを活用するのも良いのではないでしょうか。

 

私は毎日ランニングをしながら通勤しているのですが、その時に使っている鞄もリュックです。

 

もちろんランニング用にデザインされたもので荷物もさほど重くないというのもありますが、身体に密着する長さにショルダーストラップを調整し、チェストストラップとウエストストラップをきちんと止めれば、背負ったまま走っても揺れや重さはほとんど気になりません。

 

もしショルダーストラップを長くして胸や腰のストラップを止めない状態で走ろうと思ったら、荷物が揺れて重さがかかり、まともに走ることはできません。

 

ランニングというのは極端な例ですが、ストラップの長さや使い方によって、それだけ身体への負担のかかり方は変わります。

 

それは歩いている場合でも同じことですし、荷物が重ければ尚更です。

 

電車などで周りの方を見ていると、欧米系などの外国人の方はスーツ姿でもリュックの方を見ることが多いです。

 

そして外国人の方は、リュックのショルダーストラップを適切な長さに調節されており、チェストストラップなども使って背負っている方が多いように思います。

 

それに対して、日本人はリュックを背負っている方でも、ショルダーストラップが長すぎたり、チェストストラップやウエストストラップがあっても使わない方が多いです。

 

もちろん、それがファッションであり、文化的習慣であると言ってしまえばそれまでですが、身体に負担をかけ、身体を屈めて姿勢を悪くして歩いているのを見ると、こういう仕事をしている者としては残念に思えてしまいます。

 

ヒールの靴なども同様ですが、私のような仕事をしている人間からの意見と、ファッションとして考えた場合の意見が必ずしも両立しないのは、仕方のないことですが悩ましいところですね。

 

結局は何を優先して考えるかということになってしまいます。

 

ただ、もし身体への負担を考えて鞄をリュックに変えるというのであれば、今回の記事を参考にしてみてください。

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