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骨盤矯正のウソ・ホント

Author:Yoshifumi Mahara - 2017年3月8日

こんにちは。

 

先日、インターネットなどの情報について誤った情報も多いことについて書きましたが、今回はその具体な例です。

 

当院でも行っている骨盤矯正について。

内容としては以前から何度も書いていることの繰り返しの部分も多いです。

 

骨盤矯正で最も誤解されて広まっているのは、「骨盤が開く」という言葉だと思います。

 

特に産後の方などで骨盤の開きを気にされてご来院いただくことが多いのですが、ご来院いただいた時点では多くの方が間違って理解されています。

 

骨盤の開きと聞いて多くの方が想像しているのが、骨盤の関節が左右に何センチもガバッと離れてしまっているような状態です。

 

実際にインターネットで検索してみると、そのように書いてあるサイトも多く見受けられます。

 

しかし、そのような状態になっていることは、まず考えられません。

 

そもそも骨盤の部分というのは、上半身と下半身をつないでいるとても重要な部分です。

 

骨盤には後ろ側の仙腸関節と前側の恥骨結合という関節がありますが、それらが何センチも離れている状態、すなわち脱臼している状態になってしまっていては、まともに動くことはできません。

 

まれに出産の際に恥骨が離解してしまう方もおられますが、その場合は動作に支障をきたすような強い痛みを伴います。

 

インターネット上によくある情報で、骨盤の関節が開いて骨盤が何センチも広がっている。それが原因で骨盤周囲が大きくなる。などというのは誤りです。

 

産後の骨盤の開きというのは、ホルモンの働きで関節を支えている靭帯が緩み、不安定な状態になっていることを意味しています。

 

関節が離れて広がっているわけではないので、それ自体が骨盤周囲のサイズに影響しているわけではありません。

 

産後の骨盤矯正というのは、広がった関節を押してくっつけるわけではなく、正しい位置に矯正することで骨盤が元の安定した状態に戻るのを助けるためのものです。

 

骨盤の歪みについても、何センチもずれるように思われている方がいらっしゃいますが、そんなこともありません。

 

骨盤に限らず関節が何センチもずれていたら、まともに機能するはずがないのですから、とても動かせる状態ではありません。

 

私たちカイロプラクターは矯正によって関節を動かしますが、一つ一つの関節に対する矯正というのは非常にわずかな変化です。

 

カイロプラクティックの検査で、脚の長さの違いを比べて見るようなものがあります。

 

その時に左右の脚の長さが数センチ違っているようなことは、実際にあります。

 

しかし、だからと言って特定の関節が何センチもずれているのかというと、そういうわけではありません。

 

脚の長さの違いは、様々な関節の歪みやそれによる筋肉の緊張などによって起こる結果でしかありません。

 

見た目でわかるような姿勢の歪みがあっても、それが特定の関節だけが原因ではないのと同じことです。

 

一つ一つの関節で見るとほんのわずかな歪みや機能的な問題であっても、身体全体として見た場合に大きな影響を与えている場合があります。

 

そのわずかな問題を見きわめて適切な矯正を行うのが、私たちカイロプラクターの仕事です。

 

骨盤が開いている、歪んでいる、ずれているなど、言葉で聞いてしまうとかなり大げさなイメージをいだいてしまうかもしれません。

 

もちろん身体のことなので、人によっては多少大げさに考えるくらいの方が良いのも事実かもしれません。

 

しかし、ご自身の身体の状態がどのような状態であるのかということを、矯正を受ける前にきちんと知っておいてほしいと思います。

 

そのために施術前にも十分に説明させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

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