ストレートネックは治らない?
Author:Yoshifumi Mahara - 2016年6月16日
こんにちは。
今回は、このブログでも何回か記事にしている「ストレートネック」に関する話です。
ストレートネックというのは、その名の通り「首がまっすぐになってしまった状態」を言います。
ヒトの背骨は、横から見た時にS字のカーブになっています。
首は前に、背中は後ろに、腰は前に、それぞれ凸になるようにカーブを描いています。
これを生理的彎曲と言います。
何らかの理由でこの生理的彎曲が乱れ、首の前へのカーブ(前彎)が失われてしまった状態を「ストレートネック」というのです。
ちなみに四足歩行を行う動物の背骨は、人間のようなS字のカーブにはなっていません。
生理的彎曲は、地球の重力の上で二足歩行を行う人間が、身体にかかる負担を分散させるために必要な機能なのです。
この生理的彎曲が乱れ、ある特定の部位に本来かかるはずのない負担がかかるようになることで、様々な症状の原因となります。
今回はストレートネックについて書いているので省略しますが、反対に首の前彎が強くなりすぎている場合もありますし、背中の後彎や腰の前彎の状態が乱れている場合などもあります。
首の前彎が乱れている状態というのは、身体全体のバランスが崩れていることが多いので、背中や腰のカーブの乱れを伴っていることも多いです。
ストレートネックか否かというのは、もちろん病院でレントゲンを撮ることではっきりと画像としてみることができますが、私のようなカイロプラクターが触っただけでも簡単にわかるようなものです。
よくストレートネックの状態を指摘すると、「それって生まれつきですか?」と聞かれますが、必ずしもそうではありません。
元々、首の前彎がしっかりとある方でも、カーブを潰した状態の姿勢をとることを長く続けていれば、首の前彎が失われたストレートネックの状態になってしまいます。
首の前彎(前へのカーブ)を潰した姿勢というのは、例えば顔を下に向けた状態です。
最近では、スマートフォンや携帯ゲーム機の普及により、そのような姿勢を長時間にわたってとり続けている方が増えています。
そのため、以前に比べてストレートネックの方は増えていると言われていますし、私が施術をしている際の実感としても、スマートフォンが普及していなかった10年前と比べると確実に増えていると感じています。
では、そのストレートネックの状態は治るのか?というのが、今回の話の本題です。
結論から申しますと、カイロプラクティックの施術を受けたからと言って、即座に首の骨(頸椎)がカーブを取り戻すということはありません。
しかし、ストレートネックによって引き起こされている様々な症状を施術によって改善することは、十分に可能です。
ストレートネックの状態においては、特定の場所への負担が増加し、それによって関節の正常な働きが妨げられたり、筋肉の緊張のバランスが崩れることで様々な症状を引き起こします。
それらの関節や筋肉の状態を正常に近づけることで症状を改善します。
ストレートネックの場合、本来のカーブのある状態に比べて負担がかかりやすいのは確かですが、しっかりとケアをしたり日常の対策をしていくことで、つらい症状を改善することはできます。
つらい症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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