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腰椎椎間板ヘルニアは一生治らない?

Author:Yoshifumi Mahara - 2015年9月25日

こんにちは。

 

今回は、腰椎椎間板ヘルニアに関する話です。

 

ご来院の方のお話をうかがっていると、かなり頻繁に登場する椎間板ヘルニア。

これを読まれている方も、名前くらいは聞いたことがあるという方がほとんどではないかと思います。

 

ここで言葉の意味を説明します。ヘルニアというのは、何かが突出や脱出した状態を意味します。

 

ヘルニア=椎間板ヘルニアと誤解されている方も多いですが、ヘルニアという名前がつく病名は他にもあります。

一般によく知られているもので言えば、臍ヘルニア(出べそ)、鼠径ヘルニア(脱腸)などもあります。

 

椎間板ヘルニアといった場合は、背骨の間にある椎間板というクッションの部分が押し出されて出っ張った状態を表しています。

それが首の部分であれば頸椎椎間板ヘルニア、腰の部分であれば腰椎椎間板ヘルニア、これらに比べて少ないですが背中の部分の胸椎椎間板ヘルニアもあります。

 

さて、今回はこの中でも腰椎椎間板ヘルニアに絞って書いていきます。

この腰椎椎間板ヘルニアの症状で最も特徴的なのは、お尻や脚の痛み(坐骨神経痛)やしびれ、感覚異常や筋力低下などです。

 

腰が悪いのに脚に痛みが出るというのは、不思議に思われるかもしれませんね。

 

感覚というものは、脳から背骨の中を通る脊髄、さらにそこから全身に枝分かれした神経を通して伝わっています。

 

脚の部分に向かう神経は、腰の部分から出てお尻を通って枝分かれしていきますので、腰の部分で神経の圧迫を受けることによって、その神経の走行に沿って痛みがでます。

この脚にむかう大きな神経が坐骨神経なので、坐骨神経痛と言われます。

 

この腰椎椎間板ヘルニアですが、色々と誤解されていることが多いのも事実です。

研究が進むにつれて、昔と現在とでは医学的な常識が変わってきたのも、その原因の一つです。

 

以前は、椎間板ヘルニアは手術をしないと治らない病気と考えられていたこともありました。

 

実際にご来院の方のお話をうかがっていても、「〇年来のヘルニア持ちで・・・」とか、「〇年前にヘルニアになっちゃって・・・」とおっしゃる方も多く、〇年が10年以上の場合も珍しくありません。

 

しかし、現在では手術をしないで治療する、保存療法が原則となっています。

 

最近の研究では、とび出した椎間板(ヘルニア)が時間をかけて消失する例も報告されていたり、MRIなどでヘルニアが確認されても、症状のない無症状のヘルニアが多いこともわかってきました。

 

また、腰椎椎間板ヘルニアの多くは、手術をしない保存療法で改善し、手術をした場合と保存療法を選択した場合の経過も、数年後で比較するとあまり変わらないという報告もあります。

 

※ただし、症状が非常に強い場合や何か月経っても改善が見られない場合、麻痺などの症状が現れた場合などは、手術適応とされる場合もあります。

 

このように保存療法で改善する例も多いにもかかわらず、「何年もヘルニア持ちで・・・」とおっしゃる方が多いのは、なぜでしょうか。

 

まず、症状のそもそもの原因が、ヘルニアと無関係である可能性について。

 

何年も前からヘルニアという方のお話をうかがうと、現在の主な症状が坐骨神経痛などの下肢症状というよりは腰の痛みで、検査をしても椎間板ヘルニアを疑う結果は出ないことが多いです。

 

この場合は、たとえ何年も前に整形外科で腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けたとしても、現在の腰の痛みの原因は別にあると考えるべきでしょう。

 

また、診断を受けた際に、先生の説明が正しく伝わっていない場合というのもあります。

 

以前に腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けたとおっしゃる方でも、当時から主な症状は腰の痛みのみで、受けた検査もレントゲンだけという場合があります。

 

レントゲン検査では、骨である腰椎は写るのですが、椎間板自体は写りません。

そのため、レントゲン検査では、腰椎の骨と骨の間が狭くなっているので、間にある椎間板が押し潰され、ヘルニアが存在する可能性があると推測するまでです。

 

実際に椎間板によって神経を圧迫している状態を確認しようと思ったら、さらにMRIなどの検査が必要になります。

しかし、腰椎の間が多少狭くなっていても、腰の痛みだけで下肢症状もなければ、MRIなどの検査を勧められることはあまりないでしょう。

 

そんな時に整形外科では、「椎間板ヘルニアの可能性がある」、もしくは「疑いがある」、「椎間板ヘルニアになりかけている」などの表現で説明されることがあります。

 

病院の先生としては、椎間板ヘルニアという診断をしているわけではないのですが、病名が出た時点で確定診断と受け取ってしまう方も少なくないです。

 

このように本人は、痛みの原因が椎間板ヘルニアであると思っていても、実は別の問題で痛みが生じていることは多いのです。

 

特に「何年も前から椎間板ヘルニアで・・・」という方は、その痛みの原因が椎間板ヘルニアではない可能性も十分に考えられます。

 

何年も続いている慢性腰痛も、身体の状態を整えて、症状の原因となる姿勢や生活習慣を見直すことで、きっと改善することはできるはずです。

 

そのような症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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