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生理的彎曲

Author:Yoshifumi Mahara - 2014年12月4日

こんにちは。

 

ヒトの背骨は、通常横から見た時にS字のカーブを描いています。

 

首(頸椎)の部分で前に、背中(胸椎)の部分で後ろに、腰(腰椎)の部分で前に、交互にカーブを描いています。

 

これを生理的彎曲といいます。

生理的彎曲だけをみても、様々な状態の人がいます。

 

カーブの強い人、弱い人、カーブの頂点の位置がずれている人など。

 

最近は、この生理的彎曲の乱れから、様々な症状につながる例も増えています。

 

例えば、首(頸椎)の前彎が少ないストレートネック、背中(胸椎)の後彎が強い猫背(円背)、腰(腰椎)の前彎が強い反り腰などが挙げられます。

 

また、悪い姿勢でのデスクワークを続けることにより、背中のカーブの頂点が下がり、腰椎の前彎も減って、S字ではなく Cの字のようになる例もあります。

 

このような生理的彎曲の乱れについて、生まれつきだろうと思われる方が多いのですが、実はほとんどの場合は生まれつきではありません。

 

生まれたばかりの赤ちゃんの頃までさかのぼると、背骨は大きく後彎しており、S字のカーブにはなっていません。

 

ここから成長する過程において、徐々に S字のカーブが形成されていきます。

 

まず、首がすわって、寝返りをうつようになり、頭を起こしてハイハイするようになる過程で、首(頸椎)の前彎が形成されていきます。

 

次に、立ち上がって二足歩行をし始めると、腰(腰椎)の前彎が形成されていきます。

 

この生理的彎曲という S字のカーブは、二足歩行に最適化するために備わった機能であり、四足歩行の動物とは異なった形状になっています。

 

生理的彎曲は、二足歩行をする際に上手く負担を分散するためのものなので、その乱れは身体への負担につながりやすくなります。

 

生理的彎曲の乱れが生まれつきではないなら何が原因かというと、一つは生活習慣によるものです。

 

例えば、スマートフォンや携帯ゲーム機などの普及でストレートネックが増えていることは、様々なところで言われていますし、施術をしている中でも感じます。

 

また、パソコンを使ったデスクワークが一般的になり、長時間座り続け、あまり立ったり歩くことのない生活をしている人も多く、それが原因で生理的彎曲の乱れが生じている例も増えています。

 

このような習慣的なものの他、姿勢の乱れによるものも挙げられます。

 

姿勢の乱れというのは、身体のバランスの取り方の乱れであって、一部分だけを意識しても改善はしません。

 

筋肉や関節の機能的な問題などの原因を取り除き、正しいバランスの取り方を身体に覚えさせる必要があります。

 

このような背骨のS字カーブ(生理的彎曲)の乱れというのは、鏡などで見てわかりやすい左右差と違って、自分では気付きにくい部分ではあります。

 

まずは自分の体の状態を正しく把握して、それに対する対策をしていくことは、不調を原因から取り除くために大いに役立ちます。

 

気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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