こんにちは。

 

今回もカウンセリングに関する話です。

※前回までの記事：　カウンセリング,　自分なりの表現

 

普段の施術の中で、言葉というものは難しいと感じることがあります。

その一つの例が、痛みの場所についてです。

 

例えば、「腰が痛いんです」と言われた場合、言葉の意味そのままだと「腰」が痛いという事になるのですが、実際はそうとは限りません。

 

腰痛でご来院の方でも、実際には「腰」以外が痛い方というのは、意外に多いものです。

 

腰の痛みも、骨盤付近、臀部（お尻）、股関節、背中などの痛みも、感じ方によっては全部「腰痛」になることがあります。

 

肩こりに関しても同様です。

 

つらいのは、首なのか、首から肩にかけて（僧帽筋の上部）なのか、肩関節のあたりなのか、肩甲骨の内側もしくは外側なのか、首の前側の鎖骨のあたりなのかなど、同じ「肩こり」でも人によって異なります。

 

その人の感じ方によっては、背中の痛みを「腰痛」と表現する人もいれば、「肩こり」と表現する人もいるのです。

 

余談ですが、よく「首の付け根」という言葉で説明される方がいらっしゃるのですが、半々に近い割合で頭側（首の上部、頭との境目）を指す方と、肩側（首の下部）を指す方がいらっしゃいます。

 

私は首の下部が「付け根」だと思うのですが、どちらの方が一般的なんでしょうね。

 

同じ言葉でも、人によって認識の違いがあるなど難しい部分もあります。

 

これらによる誤解を防ぐため、具体的にどこが痛いのかをお聞きして、可能であれば手で押さえてもらうなどして確認しています。

 

最初に痛みなどのある場所を正確に把握することは、当然ながら非常に大事なことです。

 

症状がつらい時など、あれこれ細かく聞かれるのは面倒に感じるかもしれませんが、改善のために必要なことですので、どうぞご理解ください。