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産後の股関節の痛み

Author:Yoshifumi Mahara - 2018年10月6日

こんにちは。

 

今回は産後の股関節の痛みについて。

 

産後の方が悩むことの多い症状の一つに、股関節の痛みがあります。

 

この股関節の痛みには、よく骨盤の開きと表現される状態が関係していることが多いです。

 

女性の妊娠中から出産にかけて、リラキシンというホルモンの働きにより、関節を支えている靭帯がゆるみます。

 

関節を支えている靭帯がゆるむことで、出産の際に赤ちゃんが骨盤内の産道を通りやすくなります。

 

その代償として上半身と下半身をつないでいる、元々はしっかりとした強固な関節である骨盤の関節が、出産という大きな仕事をするために、一時的にゆるんで不安定な状態になってしまいます。

 

骨盤の開きと言っても、よく誤解されるように骨盤の関節自体が開いて離れてしまうわけではありません。

 

※この点に関しては、このブログでも何度も記事にしていますので、そちらを参考になさってください。

 

この骨盤がゆるんで不安定な状態というのは、多少の個人差はありますが、だいたい出産後3~6ヶ月程度の時間をかけて、徐々に元の状態に戻っていきます。

 

この関節がゆるみ始める妊娠中から、出産後に関節が元の状態に戻るまでの間は、身体に様々な変化や不調が出やすい時期です。

 

そして、この時期に出やすい症状の一つとして、股関節の痛みがあります。

 

その原因はいくつかありますが、

 

◆ 骨盤の関節がゆるんで不安定になることで、骨盤周囲の筋肉が過度に緊張してしまったり、骨盤の歪みやバランスの偏りが出やすくなること。

◆ 骨盤を後傾し下腹部を前に突き出す姿勢を取ることが多くなり、股関節の前側の靭帯に負担をかけやすくなること。

◆ また、このような姿勢は足の外側に荷重しやすく、脚の外側の筋肉の筋肉の緊張が強く出やすくなること。

 

などが挙げられます。

 

産後の股関節の痛みに関しては、関節の変形や関節内での炎症まで起こしているようなケースはまれです。

 

大半の痛みは、骨盤の歪み等による偏った荷重バランスで関節に負担がかかり続けていることや、関節周囲の筋肉の過緊張によるものが原因です。

 

股関節の痛みは、当院に産後の骨盤矯正でご来院いただく方の中にも多い症状ですが、矯正によって比較的改善しやすい症状です。

 

しかしながら、長期間にわたって関節へ偏った負担をかけ続けた場合や、あまりに筋肉の緊張が強く出過ぎている場合は、股関節の痛みを改善するのに時間がかかることもあります。

 

痛みを感じた場合は、なるべく早期に原因となっている部分のケアをすることが大切です。

 

産後の股関節の痛みでお悩みの方は、お早めにご相談ください。

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