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子供の成長と背骨

Author:Yoshifumi Mahara - 2014年12月8日

こんにちは。

 

先日の記事(生理的彎曲)の中で、生理的彎曲(背骨のS字カーブの乱れ)は、「生まれつきではない」ということを書きました。

 

もう一度、改めて書きます。

 

赤ちゃんの背骨は大人のようにS字のカーブを描いておらず、大きく Cの字のような状態になっています。

 

首がすわって、寝返りをうつようになり、頭を起こしてハイハイをするようになる過程で、首(頸椎)の前彎(前へのカーブ)が形成されます。

 

さらにそこから立ち上がって二足歩行をするようになることで、腰(腰椎)の前彎も形成され、背骨はS字のカーブを描くようになります。

 

つまり、子供の成長する過程というのは、どれも大切な意味を持ち、背骨の状態にも大きく影響するのです。

 

例えば、乳幼児の成長過程の中で、初めて二本足で立つ時期というのは、少し個人差があります。

 

もしかすると、立てるようになるのが早い子は、成長が早くて良いと思う方もおられるかもしれません。

 

しかし、立てるようになる前の段階のハイハイをする時期というのも、実は成長にとって大切な時期です。

 

そのため、もちろん一概には言えないことですが、ハイハイする時期が短すぎるというのも、逆に良くないという場合もあります。

 

立ち上がって二足歩行をするようになってからも、同様に大切な時期です。

 

小さいうちにしっかりと歩いたり走ったりすることは、背骨の成長にも非常に重要な意味を持っています。

 

特に都会だと場所の問題もあって、子供が外で遊ぶ機会が減っていると言われます。

 

また、携帯ゲーム機などの普及によって、幼少期から座っている時間が長すぎる子も増えています。

 

背骨のカーブを形成するはずの大切な時期に、あまり歩いたり走ったりせず、座ってばかりいては、正常なカーブの形成を妨げることになってしまいます。

 

繰り返しになりますが、ハイハイしたり、立ち上がって歩いたり、走り回ったりというのは、どれも子供の成長に大切な役割を担っています。

 

その後も、完全に大人の体になるまでは、良くも悪くも生活習慣や環境による影響を受けやすい身体であると言えます。

 

子供の体は、大人に比べて関節や筋肉の柔軟性に富んでいると同時に、骨格を支える力は弱い状態です。

 

生活習慣や環境による悪い影響は、そのまま骨格の成長にも悪影響を及ぼします。

 

以前に「症状の低年齢化」という記事でも書きましたが、

成長期の段階で長時間パソコンをしたり、顔を下に向けてスマートフォンや携帯ゲーム機をし続けたり、ヒールの靴を履いたりなどということは、

身体の成長の面だけでみれば大きなマイナス要因になります。

 

これらは大人でも悪い影響を指摘されているのですから当然ですよね。

 

子供は良くも悪くも影響を強く受けやすいのですから、より気を付ける必要があります。

 

大人の方が子供より悪い影響を受けづらいですが、大人になってから良くするのもまた大変なことですからね。

 

子育てをされているお父さんお母さんには、是非このことを頭の片隅にでも覚えておいていただきたいと思います。

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