今回は歩行に適した靴について書きたいと思います。

 

「歩く」という行為は、多くの人にとって、特に深く考えることもなく普段から当たり前に行なっている行為です。

そのため、人にとって大切な動作であるにもかかわらず、軽く考えられてしまうことも多いです。

 

多くの人は、「歩くことの上に走ることがあり、そこから更に複雑な動きを組み合わせて様々なスポーツになる。」と考えているかもしれません。

 

これに関しては、話がややこしくなるので、今の時点で否定も肯定もしません。

また別の機会に書ければとは思いますが…

 

ただ、そのような考えに基づいて、ウォーキングは他の様々なスポーツよりも下位の運動として片付けられてしまいがちです。

その為、スポーツを前提に作られた「運動靴（スポーツシューズ）」であれば、どれでも「歩くだけ」の用途には十分だと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、そうではありません。

 

各々のスポーツ専用のシューズは、そのスポーツに特化して開発されたものです。

従って、そのスポーツにおけるパフォーマンスを最大化させる為に最適化されている物であり、他のスポーツに流用しても性能は発揮できません。

 

スポーツによって、走る・止まる・飛ぶ・跳ねる・ターンやステップなど含まれる動作に違いがあり、路面の硬さや滑りやすさなども異なります。

 

求められるものに応じて、例えば強く地面を蹴るために屈曲性をもたせたり、ソール全体をフラットにして安定性をもたせたり、路面に合わせてグリップしやすいソールパターンにしたり、スパイクをつけたり…

 

さすがにスパイクシューズでウォーキングをしようとは思わないでしょうが、それらの「ある運動にとって必要な機能」が、別の運動にとって余分であったり邪魔になることがあります。

 

そのことは、似た動作にも思われるウォーキングとランニングにも当てはまります。

ここでは詳しく書きませんが、「歩く」と「走る」は似ているようで別の動作です。

 

つまり、一見歩きやすそうなランニングシューズであっても、ウォーキングに適しているとは限らないと言えます。

 

では、どのような靴が歩行に適しているのかということについて、次回以降に書いていきます。